・危機感が無い人に危機感を持たせる具体的な方法
・職場やチームのモチベーションや成果を高められる方法
「危機感がない人が多すぎる!危機感を持たせるにはどうしたらいい?」
「危機感の欠如で職場がやばい!何とかしたい!」
このように、危機感が無い人に対して悩む上司やリーダーは多いでしょう。
特に大企業ほど、危機感が無い人が多い傾向にあります。
そこで本記事では、職場やチームなど、危機感が無い人に危機感を持たせる10の方法について解説します。
実用的かつ分かりやすくまとめていますので、今すぐにでも使えます。
あなたの周りの人の危機感を高めることができますので、ワクワクしながら読み進めて下さい!
危機感や不安感とは?
それではまず、危機感や不安感について解説していきます。
危機感:このままでは危ないという感じ
不安感:心配に思ったり、恐怖を感じたりすること
引用元:Weblio辞書
辞書での意味では、危機感と不安感の違いは分かりにくいですね。
この2つの違いは、主体的か受動的かというところにあります。
危機感は、「このままでは危ないから何とかしなくては!」
不安感は、「このままでは危ないから心配だ・・・。」
というように、危機感は主体的に何かを変える意思が介在し、不安感は受動的に何とかなることを願う意思を持つことです。
これからはVUCAの時代であり、今日と同じ安定が明日も続くとは限りません。
※VUCAとは、Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字をつなぎ合わせた造語で、この四つの要因によって、これからの世界が予測困難な時代だということを表す言葉です。
よって、職場の一人ひとりが危機感を持ち、主体的に変化に対応する姿勢を持つことが、組織が生き残る重要な要素の一つとなります。
以上より、危機感の欠如は非常に危ういことであり、危機感のない人が多い職場は極めてリスクが高い状態と言えます。
さて、それでは危機感の欠如に対処し、職場のチームの一人ひとりに危機感を持たせる方法について解説していきます。
次項では、いよいよ危機感を高める方法をご紹介します!
危機感が欠如した人に危機感を持たせる10の対処法とは?
それでは、危機感が欠如した人に危機感を持たせる10の対処法について解説していきます。
①理想と現実のギャップを見える化する
理想と現実のギャップを見える化しましょう。
なぜなら危機感が欠如している人は、理想と現実がどれだけかけ離れているか知らず、また意識もしていないので、何をどれだけ達成するべきか考えてもいないからです。
全ての仕事は、理想と現実のギャップを埋めることだと言っても過言ではありません。
たとえ話として、製品Aの不良率に関して、
理想:製品Aの不良率を1%以下にする(納期は3か月後まで)
現実:製品Aの不良率が5%
とします。
理想と現実を把握できている人は、
「3か月後までに不良率を1/5にしないといけないのか!それならば今からすぐに計画を立てて動かないと!」
というように、危機感を持つことで仕事を順調に進めていくことができます。
一方、理想と現実を把握できていない人は、
「製品Aの不良率って他の製品より高めだなぁ。」
ぐらいにしか考えられず、危機感など持ちようがありませんし、仕事も進みません。
よって、全ての仕事に対して理想と現実のギャップを見える化することで、職場の一人ひとりに危機感を持たせることができます。
理想と現実のギャップを見える化することは、仕事・スポーツ・日常生活、何事にも重要です!あなた自身も習慣化しておきましょう!
②最悪のケースを想定させる
最悪のケースを想定させましょう。
一例として、先ほどの「①理想と現実のギャップを見える化する」のたとえ話を使うと、
「製品Aの不良率が1%以下にならない⇒製品Aを作るほど赤字⇒製品Aは生産中止⇒製品Aの担当者の責任が追及される⇒減給処分」
※実際は減給になるケースは稀でしょう。あくまで例です。
危機感が欠如するのは、
「このままだとどんな未来が待っているのだろう?」
ということを考えていないからです。
よって、上記例のように、最悪のケースを想定するという思考方法を浸透させることで、職場の一人ひとりに危機感を持たせることができます。
③責任感を持たせる
責任感を持たせましょう。
なぜなら、仕事に対して責任感を持つことができれば、事態が悪い方向に進んだ時も
「このままでは仕事が失敗するぞ!何とか立て直さなければ!」
と、危機感を持って妥協することなく仕事をやり遂げることができるからです。
責任感を持つことができる具体的な方法を下記します。
①言い訳をやめ、自分のミスだと認める
②約束を守る
③部下やチームメンバーのミスを「自分事」と捉える
④部下やチームメンバーのミスを責めない
⑤物事を先延ばしにしない
⑥自分から率先して動く
⑦不平不満を言わない
⑧被害者ぶらない
⑨有言実行する
⑩立てた目標は簡単に諦めない
⑪人からの意見を真摯に受け止める
⑫その場しのぎでてきとうな事を言わない
⑬失敗した時のイメージを持つ
⑭尊敬するリーダーを見つけてマネする
⑮周りから頼られることを誇りに思う
上記方法を全体にシェアして職場に浸透させることで、一人ひとりの責任感は高まっていきます。
なお、責任感を高める方法については、下記の記事にて詳細にまとめていますのでぜひ参考にして下さい。
リーダーに責任感は必要?責任感を超簡単に身に付ける15の方法!
④納期厳守を徹底する
納期厳守を徹底しましょう。
どんな仕事にも、必ず納期は設けましょう。
上司「ASAP(なるべく早く)ね!」
というように、納期をあいまいに指示すると
部下「まあいつかやるか!」
と部下は考え、危機感など微塵も感じないでしょう。
納期が無い仕事でも、必ず期限を設けるようにしましょう。
「本当にそのうちやれたらいいなっていう仕事でも、納期を決めないといけないの?」
と考える人もいるでしょう。
はっきり言って、そんな仕事はやる価値がないので、やめましょう(優先順位が非常に低い)。
どんな仕事にも必ず納期を設け、納期厳守を徹底しましょう。
※やむを得ない時は納期をずらしても構いません。あくまで納期厳守の意志を浸透させ、危機感を持たせることが目的です。
納期を意識しない仕事など、論外です。
⑤スケジュールの立案と小まめな進捗管理を行う
スケジュールの立案と小まめな進捗管理を行いましょう。
危機感が欠如している人は、スケジュールを立てずに仕事を進めます。
そのため、進捗が悪くても気付きさえしませんので、危機感など生まれるわけがありません。
よって、原則としてどんな仕事でもスケジュールを立案させるようにしましょう。
※もちろん、1日や2日で終わるような短期的な仕事は、わざわざスケジュールを立案する必要はありません。
しかし、スケジュールの立案だけでは不十分です。
なぜなら、スケジュールを作成したことに満足してしまって、スケジュールを使わない人が多いからです。
これでは、スケジュールを作成した意味が全くありません。
そこで、小まめな進捗管理をしましょう。
※進捗を確認する頻度は、その仕事の重要度によります。
進捗管理を行うことで、進捗が悪いことが明るみに出ますので、
「このままじゃ間に合わない!なんとか改善しないと!」
という危機感が生まれます。
よって、スケジュールの立案と小まめな進捗管理を行うことで、部下一人ひとりに危機感を持たせることができます。
⑥チームビジョンを共有する
チームビジョンを共有しましょう。
会社としての組織のビジョンはあるのに、もっと現場に近いチームのビジョンがない職場は多いです。
チームビジョンがないと、
「自分たちはどこに向かっていくのか?」
「どんな姿を目指すのか?」
といったことが分かりません。
なので、チームが誤った方向に進もうと、個人がおかしな行動をしようと、それをおかしいと思うことができませんので、危機感を持つことはできません。
よって、チームビジョンがない職場はチームビジョンを作成しましょう。
また、チームビジョンがある職場は、チームビジョンが共有できているか今一度確認し、チームビジョンの浸透に努めましょう。
なお、チームビジョンを作成するためには、下記の記事にて詳細にまとめていますのでぜひ参考にして下さい。
【チームビジョンの具体例を紹介!】チームを導く究極のビジョンとは?
チームビジョンは、なぜか軽視されがち。めちゃくちゃ重要ですよ!
⑦従業員エンゲージメントを高める
従業員エンゲージメントとは、eNPSとも呼ばれ、
職場に対する推奨度
になります。
会社への愛着を測る指標という認識でオッケーです。
よって、従業員エンゲージメントが高まると、今の職場を自分の帰るべき場所と捉えることができますので、職場を失わないように危機感を持って仕事に取り組むことができます。
他にも、従業員エンゲージメントが高まると、下記メリットがあります。
・離職率の低下
・モチベーションの向上
・従業員同士の信頼が強まる
・職場の雰囲気が良くなる
・困難な課題にも挑める風土ができる
・従業員の成果が向上する
一人ひとりが危機感を持つことができるだけでなく、他にも多くのメリットがありますので、従業員エンゲージメントを高めましょう。
では、従業員エンゲージメントを高めるにはどうすればいいのでしょうか?
その具体的な方法を下記します。
①経営理念を自分の言葉で職場に落とし込む
②自分の職場(チーム)のビジョンをみんなと考え共有する
③風通しの良い職場を作る
④目標やあこがれの先輩を一緒に考える
⑤新入社員にはOJTリーダーを担当させる
⑥公平公正な評価を行う
⑦帰属意識を実感させる
⑧一人ひとりが責任感を持てるようにする
⑨仲間意識を持てるようにする
⑩心理的安全性を高める
従業員エンゲージメントを高める方法については、下記の記事にて詳細にまとめていますのでぜひ参考にして下さい。
【最強リーダー10の秘技】従業員エンゲージメントを高める極意とは?
⑧危機感を持つと成長できると伝える
危機感を持つと成長できると部下に伝えましょう。
なぜ危機感を持つと成長できるかというと、危機感を持つと危機を回避しようと思考を巡らせるので、思考力が高まります。
さらに、危機回避のために様々なアクションを起こす必要があるため、主体性や行動力が鍛えられます。
以上のことから、危機感を持つと成長できるようになります。
これからは個人が活躍する時代と言われており、現代の若手社員は自分自身の成長に対して貪欲な傾向にあります。
私の会社でも、若手社員は外部研修へ積極的に参加したり、分からないことはすぐに質問したりするなど、成長に関する意識は高いです。
よって、危機感を持つと成長できると部下に伝えることは、一人ひとりの危機感の欠如を解消する有効な対処法となります。
最近の若手社員は、自分自身の成長には貪欲な傾向があります。よって、この方法は効果的ですよ!
⑨リスクを前向きに捉える思考を浸透させる
リスクを前向きに捉える思考を浸透させましょう。
なぜなら、リスクを過剰に恐れ、リスクがあると分かっていても目を逸らしてしまう人が多いので、リスクを前向きに捉えられたら危機感を持つことができるからです。
それではなぜ、リスクを過剰に恐れる人が多いのでしょうか?
それは、リスクがネガティブな面で語られることが多いからです。
リスクはもちろんネガティブな意味合いが大きいですが、実はポジティブな側面もあるんです。
それは、
リスクを解消する=組織が成長する
ということです。
リスクを解消するということは、会社の利益を守るということであり、たとえばムダな損失を防ぐということになります。
またリスクに対処するということは、チームや個人が新たな経験を積むということになり、問題発見能力や問題解決能力などが向上します。
このように、リスクにはポジティブな側面があります。
このことを職場に展開し、リスクを前向きに捉える思考を浸透させましょう。
すると、一人ひとりがリスクと向き合うことができるようになるため、危機感を持てるようになります。
⑩危機感の欠如が招くデメリットを伝える
危機感の欠如が招くデメリットを伝えましょう。
危機感の欠如が招くデメリットを伝えることで、一人ひとりに危機感を持つことの重要性を訴えましょう。
本記事ですでに伝えていますが、改めて危機感の欠如が招くデメリットを下記にまとめます。
・VUCAの時代に生き残れない
・仕事が進まない(先延ばしになる)
・人が成長できない
このように、危機感が欠如した職場には、数多くの致命的なデメリットがあります。
このデメリットを職場に展開することで、一人ひとりに危機感を持たせましょう。
もっと言うなら、本記事をみなさんに展開することも有効な手段となります。※宣伝だけじゃなく、本気でそう思っています。
危機感が欠如した人に危機感を持たせる10の対処法まとめ
それでは最後に、危機感が欠如した人に危機感を持たせる10の対処法をまとめておきます。
②最悪のケースを想定させる
③責任感を持たせる
④納期厳守を徹底する
⑤スケジュールの立案と小まめな進捗管理を行う
⑥チームビジョンを共有する
⑦従業員エンゲージメントを高める
⑧危機感を持つと成長できると伝える
⑨リスクを前向きに捉える思考を浸透させる
⑩危機感の欠如が招くデメリットを伝える
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ー以上ー
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