「部下の態度が悪すぎる。なんで?」
「部下と喧嘩してしまってから、部下が冷たい。何とか元通りの関係になりたい。」
「部下の態度が悪いが、理由が分からない。」
このように、部下の態度が悪いことで悩んでいる上司やリーダーの方々は多いでしょう。
アドラー心理学では、
「人の悩みは全て人間関係である」
と言われていますが、特に上司やリーダーと、部下の関係はより一層人間関係の問題が起きやすいです。
そこで本記事では、態度が悪い部下への対処方法について解説していきます。
態度が悪い部下は、あなたのストレスを指数関数的に増加させることでしょう。
早めの対策をしなければ、あなたの精神は病んでしまいます。でも、もう大丈夫!一緒に学んでいきましょう!
部下の態度が悪い6つの原因
対策方法の前に、まずは部下の態度が悪い原因について解説していきます。
原因を知っておかなければ、真の対策は講じられません。
あなたの部下はどの原因に当てはまるか、考えながら読んでください。
①転職のハードルが下がっており無責任だから
現代では、一昔前と比べると驚くほど転職のハードルが下がっています。
もはや日本の終身雇用制度は崩壊していると言っても良いでしょう。
たとえばヤフーは、新卒一括採用を廃止しており、通年のポテンシャル採用というものに切り替えています(新卒を取らないわけではない)。
特に最近の若手社員は、
「いつでも転職できる」
という考えを持っている人が増えている傾向にあります。
そのため、
「仕事はてきとうでいいし、上司やリーダーに無理に敬語を使う必要もないっしょ!やばくなったら転職しよっと!」
なんて舐めた考えを持っている若手社員が増えているように感じます。
最近の若手社員は、本当に敬語がなっていない割合が増えていますしね。
※ちゃんとできている若手社員のみなさん、ごめんなさい。
このように、部下の態度が悪い原因の1つとして、転職のハードルが下がっており無責任だからということが考えられます。
②部署や上司・リーダーの方針に納得できていないから
部下は多くの不満を抱えていますが、その不満を口に出すことは少ないです。
口には出さず、態度に出すのです。
よって、部下の態度が悪い原因としては、部下が何らかの不満を抱えている可能性が高いです。
特に、部署や上司・リーダーの方針に納得できていない場合は、直接上の立場の人への態度が悪くなります。
③学生気分が抜けていないから
特に新入社員は、学生気分のまま働いている可能性があります。
学生と社会人は立場や責任が大きく異なるにも関わらず、その点を理解できていない部下は多いです。
学生気分でも、誠実な性格の部下であれば、一生懸命に仕事に取り組んでくれます。
しかし、残念ながら、不誠実な部下も多いです。
学生気分が抜けないままだと、
「は?なんでこんなことで怒られないといけないの?」
と逆ギレする部下もいます。
若手社員には、社会人と学生の違いについて、きっちりと説明する責任が、上司やリーダーにはあります。
④自分のしたい仕事ができていないから
令和時代の若手社員は、自分のしたい仕事への熱意が高いです。
※詳細は下記の記事を参考にしてください。
【部下のやる気がないと悩む上司必見】令和時代のモチベーションを教えます
裏を返せば、自分のしたい仕事ができないと、著しくモチベーションを下げる人がいます。
会社員としてのキャリアをスタートさせたのであれば、自分のしたい仕事ばかりできないのが現実です。
そこを理解できていない部下は、現状に不満を抱えてしまい、態度が悪い原因となります。
⑤上司やリーダーが嫌いだから
非常に残念ながら、あなたのことが生理的に無理だという部下もいるでしょう。
全ての人間に好かれる人間なんていないので、あなたはウマが合わない人と仕事をすることになった運が悪い人だとも言えます。
生理的に無理だと拒絶されている場合は対策が難しいですが、もしあなたが部下を叱りつけたことが原因で嫌われたなら、まだ関係を修復することは可能でしょう。
⑥自分が職場に必要な人材だと思えないから
「しょせん俺の代わりなんていくらでもいる」
このように考える部下もいるでしょう。
職場で自分の存在意義を見出せない部下は、腐ってしまい、投げやりな態度を取りかねません。
部下の態度が悪くなりやすいリーダーや上司の32の特徴
それでは次に、部下の態度が悪くなりやすいリーダーや上司の特徴についてまとめておきます。
ここの項目に多く当てはまるリーダーや上司は、部下の態度が悪い原因は自分たちにある可能性があります。
あなたはいくつ当てはまってしまうでしょうか?
※詳細は下記の記事を参考にしてください。
嫌われるリーダーの全ての行動まとめ!人間性が疑われるNG条件とは!
1 腕組みをしながら話を聞く
2 足組みをしながら話を聞く
3 パソコン作業をしながら話を聞く
4 最後まで話を聞かない
5 リーダーとして嫌われる言葉を使う
6 人格否定する
7 自分の機嫌次第で怒るかどうか決める
8 挨拶しない
9 過保護すぎる
10 常にイライラしている
11 口や服が臭い
12 距離感が近い
13 暴力を振るう
14 物を投げる
15 身体に触ってくる
16 飲みニケーションを強要してくる
17 会社の愚痴を言う
18 部下の悪口を言う
19 お金を少しも多めに支払わない
20 説教が長い
21 部下を育てる気がない
22 自分勝手である
23 人使いが荒く仕事を押し付ける
24 背景や目的を説明しない
25 他の人の前で叱る
26 他の人がCcで入っている状態で、メール上で叱る
27 褒めない
28 返事をしない
29 無視する
30 嫌味や皮肉を言う
31 無関心である
32 何もしない
リーダシップを上手く取るのであれば、上司・リーダーと部下との間の信頼関係は必須です。
信頼関係さえあれば、部下があなたに対して悪い態度を取る可能性は大いに減ります。
そのためにも、⇧のような嫌われる行動は避けたいですね!
態度が悪い部下への10の対処方法
それでは本記事のメインである、態度が悪い部下への対処方法について解説していきます。
①面談術やリーダーの3分ミーティング術を活用する
「面談術」や「リーダーの3分ミーティング術」とは、私も日頃活用している一流リーダーの極意です。
部下の態度が悪い原因は、部署や上司・リーダーの方針に納得できていないことや、自分のやりたい仕事ができていないことだという可能性があるとお伝えしました。
そのような不満は、個別で話をしないと、分かりません。
なので、「面談術」や「リーダーの3分ミーティング術」を実践することを強くおすすめします。
「面談術」や「リーダーの3分ミーティング術」のやり方やコツは、下記の記事で詳細にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
【部下育成のためのリーダーシップの極意】面談術を超具体的に教える
【リーダーの3分ミーティング術】部下の育成が劇的に捗る極意!
ぶっちゃけ、適切な個人面談を小まめにやれば、ほぼ全ての問題は解決します。なので、時間がないと言わず、きっちり面談をやりましょう!
②大きな責任を伴うチャレンジングな仕事を与える
部下の態度が悪い原因の1つとして、責任感が低いことを挙げました。
そのような部下には、大きな責任を伴うチャレンジングな仕事を与えてみましょう。
責任感は、大きな仕事をこなさないとなかなか身に付かないものです。
部下が大きな仕事にやりがいを感じるタイプであれば、そのような仕事を与えてくれるあなたのことを信頼してくれるようになるでしょう。
仕事に対する姿勢も変わることが期待できます。
③部下に「職場に無くてはならない重要な存在」であることを伝える
自分が職場に必要な人材だという確証が持てない部下は、態度が悪くなりやすいです。
そこで、部下の存在欲求を満たしてあげましょう。
その具体的な方法としては、とにかく部下の存在と仕事ぶりに感謝することです。
「この仕事なら、もはや第一人者だね!いつも助かっているよ。」
「お、もうこの仕事終わったの?いつもありがとうね。」
このように、感謝を伝えることで、部下に「職場に無くてはならない重要な存在」であることを伝えることが肝要です。
存在欲求が満たされた部下は、態度が改善する可能性が高まります!
④優しい枕詞を使って叱る
どうしても部下の悪い態度が直らない時は、叱ることも必要でしょう。
しかし、叱るという行為は非常に気を遣わなければなりません。
頭ごなしに叱ってはいけません。
優しく叱ることが大切です。
その具体的な方法としては、優しい枕詞を使って叱ることです。
一例を下記します。
「昔の俺とよく似ているんだけど、○○君はずいぶん敬語が苦手みたいだね。気を付けないと、損をするのは○○君だから、少しずつでも敬語が使えるようになろうね!」
「みんなそうなんだけど、環境が変わるとストレスが溜まって態度に出ちゃうよね。でも○○君はもう少し謙虚な姿勢を持った方がいいよ。じゃないと、誰も○○君に指導してくれなくなっちゃうよ。」
赤字が優しい枕詞になります。
このように、
「自分やみんながやりがちなことなんだけど」
という言葉を入れてから叱ることで、叱るという行為がマイルドになります。
優しい枕詞を入れるだけで、部下が驚くほどスムーズに指摘やアドバイスを受け取ってくれるようになります。
私も実際に使ってます。非常に有効な手段だと感じていますので、ぜひお試しあれ!
⑤社外研修に参加させて刺激を与える
「可愛い子には旅をさせよ」
ではないですが、態度が悪い部下には外部の刺激を与えてみましょう。
その手段としては、何らかの社外研修に参加させ、他の会社の社員と交流させてみることをおすすめします。
狭い社内に閉じこもっていても、視点が偏ってしまいます。
広い視野で物事を考えられるようになると、自分自身のことも見つめ直す能力が身に付きます。
そうなると、日頃の自分の立ち居振る舞いがどんなに不快なものかが分かるようになり、部下は態度を改める可能性があります。
⑥定期的な在宅勤務を許可する
毎日毎日同じ顔のメンバーに会うことに非常にストレスを感じる部下もいるでしょう。
そのような部下は、同じメンバーに嫌気がさし、接したくないという思いから、態度が悪くなっている可能性があります。
そこで、定期的な在宅勤務を許可しましょう。
一人の空間で仕事ができる権限を与えることで、部下の態度が軟化する可能性は十分に考えられます。
在宅勤務のように、たまには違った環境で仕事をすると、リラックスできてプラスの効果があります。
⑦上司や人事に相談する
あなたの手に負えない場合は、素直に白旗を挙げて降参するのも大切でしょう。
あなたの上司や人事部に、部下の態度の悪さについて相談してみるのも一つの手です。
何らかの有効的な方法を提案してくれる可能性は高いでしょう。
⑧ジョブローテーションで違う職場を経験させる
これは部下から逃げるということではないです。
ジョブローテーションで、態度が悪い部下を他の部署に押し付けるという考えではありません。
先ほども述べましたが、態度が悪い部下でも、広い視野で物事を考えられるようになることで、自分自身の立ち居振る舞いを反省できる能力が身に付きます。
広い視野で物事を考えられるようにするためには、ジョブローテーションで色んな経験を積ませることが有効な手段となります。
よって、ジョブローテーションを積極的に活用しましょう。
⑨子供と接していると頭を切り替える
あなたの部下は、ちょっとでも気に食わないことがあると、反抗的な態度を取ったり、暴言を吐いたり、不機嫌になったりしませんか?
もしそうだとしたら、部下のメンタルはまさに子供ですよね。
部下が子供のような態度を取ってくるなら、対抗してあなたは親の寛大さで部下と接しましょう。
「部下はまだまだ未熟だから仕方がない」
という思考で部下と接することが出来れば、部下の一挙手一投足にストレスを感じることが激減します。
あなたの精神を守るためにも、このような思考が出来るようになることをおすすめします。
「まだまだ子供だなぁ」と思えると、大人の余裕が出てきますね♪
⑩仕事の背景や目的を明確に伝える
態度が悪い部下は、仕事がつまらないと思っています。
何のためにこの仕事をしているのか、この仕事によってどんな社会貢献ができるのか、ということについて知らないまま仕事をしていることが理由です。
そこで、上司やリーダーであるあなたが、部下に仕事を与える時に、仕事の背景や目的を明確に伝えてあげましょう。
その仕事のやりがいや意義について知ると、部下もその仕事に対するモチベーションが上がるでしょう。
モチベーションが高まると、仕事に対する意識が変わるので、部下の悪い態度が改善される可能性があります。
仕事の背景と目的を明確に伝えるのは、めちゃくちゃ重要です!絶対に説明するようにしましょう!
部下を諦めずに対処し切るのが上司やリーダーの務めである
本記事では、態度が悪い部下への様々な対処方法を記載しました。
あなたの部下が、何が原因で、そしてどのような悪い態度を取っているかをしっかり分析する必要があります。
その手段としては、個別面談が最適でしょう。
ここで、
「めんどくさい」
「嫌われているから何をやってもムダ」
「そのうち会社を辞めるだろう」
なんて考え、部下を放置してはいけません。
部下のことを諦めずに対処し切るのが上司やリーダーであるあなたの務めです。
部下を諦めるということは、上司やリーダーとしての職務を放棄するということです。
これからの時代、人の多様化が進み、ますます私たちの理解の範疇を超える若手社員が入社してくるでしょう。
態度が悪い部下を諦めてしまったら、諦めグセが付いてしまい、これから多様化する人材と上手く仕事を進めることは敵わないでしょう。
部下ときちんと向き合いましょう。
その中で、あなたのリーダーシップも強く磨かれていくことでしょう。
あなたの部下の態度が悪い問題が解決し、あなたのリーダーシップがさらに研ぎ澄まされることを願っております!さあ、がんばっていきましょう!
※本記事をブックマークし、ぜひ定期的に振り返って下さい。何度も読み返すことで必ずあなたの仕事力向上の手助けになれると確信しています。ブックマークをおすすめします。
※本記事が少しでもあなたのお役に立てたなら、下記のシェアボタンで、ぜひ本記事をみんなにもシェアしてあげてください。
ー以上ー
「あなたのビジネス力の向上、全力で支援します!」をモットーにした、自動車業界の大手メーカーの会社員です。
超人的な成功者のリーダー論ではなく、普通の職場・現場に近くて実用的なリーダーシップ・ビジネススキルの持論を展開します。
激変の時代でも活躍できるよう、あなたをブログで全力支援します。
私のプロフィール詳細はこちら!まずは私を知って下さい!
Twitter:@katsuhiroleader ←有益情報を届けますので【フォロー】頂けると嬉しいです。
コメント