


「思い込みが原因のヒューマンエラーが多い。どうやったら改善できる?」



「思い込みが原因のヒューマンエラーを極力なくすための具体的な方法を知りたい!」
職場の上司やリーダーの方々は、ヒューマンエラーに悩まされている人が多いでしょう。
特に製造現場のリーダーは、思い込みによるヒューマンエラーが悩みの種になっているのではないでしょうか?
そこで本記事では、思い込みが原因のヒューマンエラーを撲滅する具体的な方法をまとめました。



3~5分ほど、あなたのお時間をください!あなたの職場のヒューマンエラーを減らすお手伝いができると信じています!
思い込みが原因のヒューマンエラーを撲滅する8の方法とは?
それでは、思い込みが原因のヒューマンエラーを撲滅する8の方法について解説していきます。
方法①修蔵息遊の教えを実践する
蔵修息遊とは、中国の古典『礼記(らいき)』に記載されている、学問や物事を学ぶ段階を表しています。
蔵修息遊を簡単に定義すると
部下を一人前に育てるための具体的な教育方法
という意味だと捉えてください。
私が経験で培った蔵修息遊のやり方を下記にまとめます。
Step1「やり方分かる?」と質問する
Step2「まずは見て覚えてね」とリーダーが手本としてやってみせる
Step3「それじゃ、一人でやってみようか」と部下だけでやってもらう
Step4「もう不安な点はない?」と最後に念押しする
Step5「じゃあ残りは頼むね」と後を一人でやり切るように頼む
Step6「出来ました」と報告してきたら、細部までチェックする
Step7「これからもこの仕事がきたら頼むね」と仕事を一任し、繰り返し実施してもらう
Step8「あの仕事はもう困ることなく進められている?」と数か月後に確認してみる
Step9「信頼しているから、基本的に任せるね」と、ある程度の自由な権利を持たせる
Step10「やり方を改善しても良いよ」と、自由裁量権を持たせる
Step11「他の人に指導育成してあげてね」と、教育者に任命する
引用元:
上記ステップを踏むことで、部下の理解度を非常に高めることができます。
よって、
教育段階で、思い込みによるヒューマンエラーが発生する可能性を大きく下げることができます。
やはり思い込みによるヒューマンエラーを防ぐためには、教える段階が最も重要でしょう。
なお、修蔵息遊の各ステップをより詳細にまとめたものを下記しますので、ぜひ参考にしてください。
超役立つ部下の仕事の教え方の極意「修蔵息遊」!部下を育てるリーダー技



修蔵息遊をかみ砕いた⇧のやり方は、非常に役立ちますので、ぜひお試しあれ!
方法②誰に対する指示か?名前を明確にする。



「各担当者は、本マニュアルのルールを徹底して下さい!」



「各自、諸ルールを守るように意識して下さい。」
さて、このような
【誰を対象とするかあいまいな指示】
をついついしてしまいますが、この指示方法は、ヒューマンエラーを誘発します。



「俺って対象なの?」
という疑問を部下が持つと、定められたルールが守られない可能性が高まります。
たとえば、



「田中君・菊池君・丸君・鈴木君!この設備の担当者の君たちは、本マニュアルのルールを徹底して下さい!」
このように個人名を載せると、劇的にヒューマンエラーを減らすことができます。
人間誰しも、自分の名前には敏感に反応するものなので、名指しされると当事者意識が高まります。
そのためルールを守る意識が芽生え、ヒューマンエラーが発生しにくくなります。



「みんな」よりも「個人名」の方が、当事者意識が非常に強まりますので、この方法は効果的です!
方法③責任感を持たせ、当事者意識を根付かせる
先ほどは、名指しで当事者意識を持たせることが重要だと伝えました。
同じ理由で、仕事全般で部下全員に責任感を持たせることも重要です。
責任感を根付かせるには、下記15の心構えを持つと良いです。
①言い訳をやめ、自分のミスだと認める
②約束を守る
③部下やチームメンバーのミスを「自分事」と捉える
④部下やチームメンバーのミスを責めない
⑤物事を先延ばしにしない
⑥自分から率先して動く
⑦不平不満を言わない
⑧被害者ぶらない
⑨有言実行する
⑩立てた目標は簡単に諦めない
⑪人からの意見を真摯に受け止める
⑫その場しのぎでてきとうな事を言わない
⑬失敗した時のイメージを持つ
⑭尊敬するリーダーを見つけてマネする
⑮周りから頼られることを誇りに思う
直接的にヒューマンエラーを防止する方法ではありませんので、即刻効果が出る訳ではありません。
しかし長い目で見た時に、責任感を養うことはヒューマンエラーを防止するために大きな効果を発揮します。
短期的な対策も重要ですが、長期的な人の心を育てる対策も非常に重要です。
なお、責任感を身に付ける15の方法については、下記の記事にて詳細にまとめていますので参考にして下さい。
リーダーに責任感は必要?責任感を超簡単に身に付ける15の方法!



一人ひとりが責任感を持つことは、ヒューマンエラー撲滅だけでなく、仕事の成果の面でも効果的です!責任感が足りないと感じるなら、⇧の記事を参考にして下さい!
方法④判断基準を明確にする
ルールや決まりがあいまいなほど、ヒューマンエラーの発生率は上がっていきます。
そこで、あなたの職場のルールや決まりを見直してみましょう。
きっと、あいまいな判断基準が多くあるのではないでしょう?
判断基準は、極力明確にしないといけません。
あいまいだと



「う~ん、これで当たっているのか分からないけど、まあいいか。」



「どっちとも言えないから、セーフでしょ!」
このようになってしまいます。
白黒はっきり判断できるような明確な基準を設けることで、各自が勝手な思い込みで判断することで発生するヒューマンエラーを防止することができます。



あいまいさは無くす!これを徹底するだけでも、ヒューマンエラーは劇的に減ります!
方法⑤チェックシートを作る
ヒューマンエラーを防止する対策として、最も早く効果が出るのが、チェックシートの作成です。
・どこをチェックしないといけないのか?
・どのようチェックしないといけないのか?
・いつチェックしないといけないのか?
・誰がチェックしないといけないのか?
・何をチェックしないといけないのにか?
・なぜチェックしないといけないのか?
このような5W1Hの目線から、チェックシートを作成しましょう。
①Who(だれが)
②When(いつ)
③Where(どこで)
④What(なにを)
⑤Why(なぜ)
⑥How(どのように)
チェックシートが抜け漏れなく作れたなら、ヒューマンエラーは驚くほど減るでしょう。



VSヒューマンエラーにおいて、チェックシートほど効果的なツールはありません。5W1Hで質の高いチェックシートを作りましょう!
方法⑥思い込みや思考停止しない思考方法を全員が身に付ける



「これはたぶんこうだろう。」
「考えるのがめんどくさいし、このまま進めよう。」
このように、思い込みや思考停止をしてしまうと、ヒューマンエラーの発生率は劇的に高まってしまいます。
思い込みや思考停止を無くすための10の思考方法を下記します。
①結論ありきで考えない
②新しい情報やデータを軽視しない
③新しいものを重視し過ぎない
④古い慣習に縛られずに常識を疑う
⑤経験やカンコツに依存しすぎない
⑥自責で考える
⑦希望的観測で考えない
⑧自分の記憶を頼りにせず確認する
⑨時にはネガティブな思考を持つ
⑩運のせいにしない
しかし、この思考方法はあなた一人が身に付けても効果は薄いでしょう。
職場のメンバー全員が身に付けて、大きな効果を発揮します。
みんなで思い込みや思考停止をする思考方法をしないように、情報共有を図りましょう。
なお、上記した思い込みや思考停止を無くす10の思考方法については、下記の記事にて詳細にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
【完全保存版】思い込み対策10選!仕事で思考停止を改善する思考法



思考停止を防ぐ思考法をみんなが身に付ければ、ヒューマンエラーを撲滅できます!ぜひ⇧の記事もさらっと目を通して下さい!
方法⑦重要ポイントは何度もリマインドする
修蔵息遊できっちりと部下を教育しても、忘れてしまうことがあるのが人間です。
そのため、絶対に忘れてはいけない重要ポイントについては、何度も何度もリマインドしましょう。
張り紙などで目に見えるように重要ポイントを知らせるのも大切ですが、やはり人の声で直接全員の耳に届けることで、しっかりと全員の脳に刻むことができます。
重要ポイントについては何度もリマインドし、無意識でもその重要ポイントが定着するまでインプットし続けるのが大切です。
方法⑧部下の「分かりました」の理解度を確認する



リーダー「○○です。分かった?」



部下「(あんまり理解できなかったけど・・・)はい、わかりました!」
残念ながら、
リーダーは「説明したつもり」で、
部下が「理解したフリ」をすることがあります。
このまま放置してしまうと、ヒューマンエラーが発生するリスクがあります。
そこで、ヒューマンエラーの発生を防止する対策として、部下の「分かりました」の理解度を確認することが重要です。
たとえば、



例①「本当に理解できた?ごめんね、俺が説明下手で。」
例②「今俺が言ったこと、復唱してもらえるかな?」
例③「実際やってみて、分かっていなかったところがあったらまた聞いてね。」
このように、部下の理解度を確かめたり、再度部下が質問しやすいように優しく声をかけたりしましょう。
すると、部下の理解度が深まったり、理解できていなくても素直にもう一度教えて欲しいと部下が言えるようになります。
その結果として、後々発生するヒューマンエラーを未然に防ぐことができるのです。



部下の元気のいい「分かりました!」を信じすぎないようにしましょう。部下は分かっていなくてもそう返事しちゃいますので…。
思い込みが原因のヒューマンエラーを撲滅する8の方法まとめ
それでは最後に、思い込みが原因のヒューマンエラーを撲滅する8の方法についてまとめておきます。
方法②誰に対する指示か?名前を明確にする
方法③責任感を持たせ、当事者意識を根付かせる
方法④判断基準を明確にする
方法⑤チェックシートを作る
方法⑥思い込みや思考停止しない思考方法を全員が身に付ける
方法⑦重要ポイントは何度もリマインドする
方法⑧部下の「分かりました」の理解度を確認する



あなたの職場のヒューマンエラーが無くなることを願っております!がんばっていきましょう!
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ー以上ー



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