・超実践的な部下の褒め方
・超実践的な部下の叱り方
「部下の褒め方や叱り方が分からない!どうすれば上手くいく?」
「セクハラやパワハラが怖くて、部下に上手く指導できない・・・。」
このように、部下の褒め方や叱り方が分からずに苦労している上司やリーダーは多いでしょう。
最近はハラスメントに対する世間の目が厳しいので、あなたが褒めたり叱ったりする行為に臆病になってしまうのも仕方がないでしょう。
しかし、部下を上手く褒めたり叱るということは、上司やリーダーに必須の能力の一つになります。
そこで本記事では、仕事で即!使える実践的な部下の褒め方・叱り方をまとめました。
この記事を読めば、今日からあなたも褒め上手、叱り上手になれます!
ぜひワクワクしながら読み進めて下さい!
効果5倍マシ!?仕事で即使える部下の褒め方とは?
それではまず、褒め方が上手くなる極意について解説していきます。
①結果は関係ない!行動プロセスを褒める!
「不良率は下げられなかったけど、現状把握は十分にできていて良かった!後は仮説の検証のやり方が良くなると、結果はついてくるよ!」
このように、部下が結果が出せない時も、行動プロセスを褒めましょう。
結果だけに着目して結果だけを褒めてしまう上司やリーダーは多いです。
なんせ結果は分かりやすいので、結果しか褒めないというのは、ありがちなんですよね。
でもそれだと、結果を出せる部下は問題ありませんが、結果を出せない部下は全く褒められません。
これでは、結果を出せない部下のモチベーションは著しく下がってしまいます。
よって、結果では無く行動プロセスを褒めることが重要となってきます。
行動プロセス全てがダメ!
なんて部下はいません。
必ず褒めるポイントがあります。
日頃から部下をよく観察して行動プロセスを理解することで、褒めるポイントは必ず見つけられます。
結果は関係ない!行動プロセスを褒める!ことを意識するようにしましょう。
②忙しい時に邪魔しない!相手の余裕を確認してから褒める!
上司「ちょっと時間いいかな?」
部下「あ、今すぐ打ち合わせに行かないといけなくて・・・。」
上司「そうかそうか、じゃあまた後で!」
~後日~
上司「ちょっと時間いいかな?」
部下「あ、この前はすいません!今大丈夫です!」
上司「例のA社の新規案件、良くクローズしてくれたね!あの案件は部長も褒めててね!あれは~~~」
このように、褒める時は必ず部下の余裕を確認し、余裕のある時に褒めるようにしましょう。
これ、意外と忘れがちなんですよね。
部下が忙しい時に褒めても、部下は他のことに気を取られてしまい、あなたの褒め言葉はほとんど頭に入らないでしょう。
むしろ、
「忙しい時に邪魔された!」
なんてネガティブな捉え方をされるリスクすらあります。
褒める効果を最大化するためにも、褒めるべきタイミングを見極めることは非常に大切です。
忙しい時に邪魔しない!相手の余裕を確認してから褒める!ようにしましょう。
③理由なく褒めない!褒める理由は明確にする!
×「例の大型プロジェクト、良くやってくれているね!」
○「例の大型プロジェクト、関連部署が多いのに密なコミュニケーションを取って、順調に進められているね!」
このように、理由なく褒めないようにしましょう。
褒める時は、必ず褒める理由を明確に伝えることが大切です。
そうしないと、
「何が良くて褒められているの?」
「とりあえず褒めて機嫌を取ろうとしているだけ?」
と部下は疑問に思うでしょう。
褒める理由を明確に伝えることで、部下はモチベーションが高まりますし、自分の良いポイントが分かりますので成長にも繋がります。
理由なく褒めない!褒める理由は明確にする!ようにしましょう。
④特定部下ばかり褒めない!えこひいきは不公平感を生む!
成果を出す部下と、成果を出せない部下。
結果では無く行動プロセスで褒めるにしても、どちらが褒められる機会が多いかは、もう歴然でしょう。
当然、成果を出す部下の方が褒められる機会は多いですよね。
どんな職場でも、成果を出す部下と成果を出せない部下は必ずいます。
よって、よく褒められる部下とほとんど褒められない部下に分かれてしまいます。
例えば、1ヶ月の間に、10回褒められる部下と1回しか褒められない部下がいるとします。
1回しか褒められない部下は、劣等感と不公平感によって著しくモチベーションを下げ、ますます成果を出せなくなってしまいます。
じゃあどうすればいいのか?
それは、褒める回数のバランスを調整することです。
×:1ヶ月の間に、10回褒められる部下と1回褒められる部下がいる
○:1ヶ月の間に、6回褒められる部下と4回褒められる部下がいる
このように、褒める回数のバランスが崩れてしまわないように気を付けましょう。
特定部下ばかり褒めない!えこひいきは不公平感を生む!ということを胸に刻みましょう。
⑤直接褒めるだけじゃ不十分!第三者を使って間接的に褒める!
同僚「お、○○君!この前△△上司が君のリーダーシップを褒めてたぞ!」
部下「え、本当ですか!?ありがとうございます!」
このように、あなたも第三者から間接的に褒められた経験があるのではないでしょうか?
その時、どう感じましたか?
おそらく、非常に気持ち良かったのではないでしょうか。
なぜ、第三者から褒められると気持ちが良いのでしょうか?
それは、お世辞ではないと実感できるからです。
面と向かって褒められると
部下「もしかしてお世辞かな?」
と思う時がありますよね?
でも、第三者から間接的に褒められるということは、
部下「俺がいない場所で俺の事を褒めてくれていたのか!本当に認められているんだなあ!」
と一片の曇りなく、褒められたことを素直に受け止めることができます。
だから部下は気持ち良くなれるし、真剣に褒めてくれるあなたのことを好きになるのです。
直接褒めるだけじゃ不十分!第三者を使って間接的に褒める!ということを実行しましょう。
⑥個別に褒めない!大勢の前で褒める!
個人面接で褒められるのと、朝礼でみんなの前で褒められる。
あなたはどちらが気持ち良いでしょうか?
きっとほとんどの方は、朝礼でみんなの前で褒められる方が気持ちが良い!と感じるでしょう。
人は誰しも、承認欲求を持っています。
大勢の人に自分が褒められる姿を見てもらい、自分を肯定して欲しい!という欲求があります。
そのため、褒める効果を最大化するには、大勢の前で褒めることが大切なんです。
朝礼やグループミーティング、終礼など多くの人が集まる場で、褒める機会を設けてみましょう。
褒める効果が4倍にも5倍にも膨れ上がりますので、非常にオススメです。
個別に褒めない!大勢の前で褒める!ようにしましょう。
⑦口頭だけで褒めない!メールや手紙でも褒める!
褒める手段として、口頭で直接伝えるという方法を取る人が多いでしょう。
でも、実は口頭よりも効果的な方法があるんです。
それは、メールや手紙で褒めることです。
なぜメールや手紙で褒めるのが効果的なのでしょうか?
それは、
・記録として残って、何度も読み返せるから。
・人は視覚からの情報が最も多いから(メラビアンの法則:言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%)
です。
特に私がおすすめなのが、褒める人をToにし、Ccで多くの人にメールを入れ、褒めることです。
褒められた部下は、自分が褒められる姿を多くの人に見られますので非常に気持ち良くなれます。
褒め上手は、メールや手紙を上手く活用するということを覚えておきましょう。
口頭だけで褒めない!メールや手紙でも褒める!ようにしましょう。
⑧貧乏ゆすりや腕くみしない!リラックスした姿勢で褒める!
あなたは部下を褒める時、どんな姿勢で褒めていますか?
まさか、パソコン作業をしながら褒めたり、顔を見ずに褒めたりしていませんか?
また、腕組みしたり、貧乏ゆすりしながら褒めていませんか?
先ほど紹介したメラビアンの法則から、人は視覚からの情報の取得率が高いです。
そのため、せっかく耳で褒め言葉を聞いても、目で態度が悪い姿を見てしまうと、ネガティブなイメージの方が強くなってしまいます。
貧乏ゆすりや腕くみしない!リラックスした姿勢で褒める!ことを意識しましょう。
⑨長々と褒めない!スパッと褒めて終わる!
褒める時間は、出来る限り短くしましょう。
なぜなら、興奮度と時間は比例するからです。
例えば、受験に合格した時の瞬間は喜びと興奮が爆発しますよね?
でも少し時間を置くとじわじわとした喜びに変わったり、人によっては新生活への不安に変わったりすることもあるでしょう。
同じ出来事でも、時間が長くなれば長くなるほど、感情は収まっていきます。
なので、部下を長々と褒めれば褒めるほど、褒める効果は薄まってしまいます。
色んな事を一気に褒めるより、一度に一つだけ褒めて、感情の爆発を何度も起こした方が褒める効果は大きくなります。
長々と褒めない!スパッと褒めて終わる!ようにしましょう。
⑩時間を置いてから褒めない!すぐに褒める!
プレゼンが素晴らしかったら、プレゼン終わりにすぐに褒める。
プロジェクトをクローズさせたら、クローズしたことを確認した瞬間に褒める。
このように、褒めるというのは鮮度が大切です。
エビングハウスの忘却曲線といって、いかに人が忘れやすいかを示すデータがあります。
エビングハウスの忘却曲線というものがあり、人間は下記の通り忘れていきます。
・20分後:42%を忘却(58%を保持)
・1時間後:56%を忘却(44%を保持)
・1日後 :74%を忘却(26%を保持)
・1週間後:77%を忘却(23%を保持)
・30日後 :79%を忘却(21%を保持)
人間は20分後にはおよそ半分の記憶を無くしてしまいます。
よって、時間が経てば経つほど、その時の記憶を無くしてしまうので、
部下「褒められてもしっくりこない」
と部下が感じてしまうことがあります。
時間を置いてから褒めない!すぐに褒める!ようにしましょう。
効果5倍マシ!?仕事で即使える部下の褒め方まとめ
それでは、効果5倍マシ!?仕事で即使える部下の褒め方をまとめておきます。
②忙しい時に邪魔しない!相手の余裕を確認してから褒める!
③理由なく褒めない!褒める理由は明確にする!
④特定部下ばかり褒めない!えこひいきは不公平感を生む!
⑤直接褒めるだけじゃ不十分!第三者を使って間接的に褒める!
⑥個別に褒めない!大勢の前で褒める!
⑦口頭だけで褒めない!メールや手紙でも褒める!
⑧貧乏ゆすりや腕くみしない!リラックスした姿勢で褒める!
⑨長々と褒めない!スパッと褒めて終わる!
⑩時間を置いてから褒めない!すぐに褒める!
効果5倍マシ!?仕事で即使える部下の叱り方とは?
それでは次に、効果5倍マシ!?仕事で即使える部下の叱り方について解説していきます。
①叱る時は「褒めて叱って褒める」
②期待しているぞ!で締めて承認欲求を満たす
③感情的に叱るのはNG!6秒間耐えて冷静に叱る
④短く叱る
⑤一度に複数の事柄を叱らず、今問題となっていることだけ叱る
⑥人格否定は絶対にせず、行為を叱る
⑦言い訳は全て聞いてから叱る
⑧みんなの前で叱らず、個別で叱る
⑨複数人を集めて犯人捜しをしない
⑩責任は部下だけに押し付けず、自分も背負う
⑪信頼関係を構築してから叱る
⑫いきなり叱らず、事前説明する
⑬言葉遣いは丁寧に!
⑭まくしたてるように叱らず、ゆっくり叱る
⑮全て教えず、部下の気付きを促す
⑯パソコン作業や貧乏ゆすりせずに、オープンな姿勢で叱る
⑰上から威圧的に叱らず、目線を合わせて叱る
⑱部下を観察してから叱る
⑲誰かと比較して叱らない
⑳第三者を通して叱らない
叱り方については、下記の記事にて詳細にまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
【今日からあなたは叱り上手】部下の叱り方20の極意(女性部下も対象)
部下の上手い褒め方と叱り方の習得は、上司やリーダーには必要不可欠なスキルである
部下の上手い褒め方と叱り方の習得は、上司やリーダーには必要不可欠なスキルです。
なぜなら、上司やリーダーの重要な役割の一つは、チームや組織の成果を最大化することだからです。
部下やチームメンバーが成果を出すために必要なモチベーションや個人の成長は、上司やリーダーの褒め方と叱り方に大きく左右されます。
本記事を読み込んでしっかり実践していけば、必ずあなたは褒め上手、叱り上手になることができます。
あなたは褒め上手、叱り上手になることを願っております。
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ー以上ー
「あなたのビジネス力の向上、全力で支援します!」をモットーにした、自動車業界の大手メーカーの会社員です。
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