「リーダーの資質がある人ってどんな人?」
「リーダーに向いている人って何を大切にしている?」
リーダーの資質や求められる能力は多岐にわたりますので、このように悩む人は多いでしょう。
所属するチームや職場によって、リーダーに求められる役割は異なりますので、万人に共通する答えはないでしょう。
しかし、数多くあるリーダー論の中でも、特に際立って有名であり多くの支持者がいるのが、ジャックウェルチが提唱した「4E」です。
私も、この4Eはリーダー論に欠かせないものだと考えます。
そこで本記事では、4Eについて、令和時代のリーダーのあるべき姿と絡めながら、私なりの見解を述べていきます。
リーダーの資質である4Eとは一体・・・!?ぜひワクワクしながら読み進めてください!
ジャック・ウェルチとは?
ます初めに、ジャック・ウェルチについて、簡単に知っておきましょう。
ジャック・ウェルチ(Jack Welch)
元ゼネラル・エレクトリック(GE)会長。アメリカ、マサチューセッツ州出身。マサチューセッツ州立大学卒業後、イリノイ大学大学院で化学専攻。1960年GEに入社、すぐに頭角を現し、1968年に最年少ゼネラル・マネジャーに昇格。1981年から2001年まで21年にわたってGE会長兼CEOとして変革に取り組み、1981年から売上高を5倍、純利益を8倍、時価総額を30倍に伸ばし、GEを世界一の株式時価総額を誇る巨大複合企業に育て上げる。
強烈なリーダーシップを発揮し、選択と集中、フラット型組織、学習する組織、境界のない組織、ワークアウト、シックスシグマ、サービス重視など、世界の企業経営をリードするアイディアを次々と生み出し、断固として実行することで、巨大企業をスリムで世界的視野を持つ収益性の高い組織に変えていった。産業界・メディアから、20世紀における最もすぐれた経営者として賞賛されている。
引用:https://leadershipinsight.jp/explandict/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%81%EF%BC%8C%
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ジャックウェルチは、二十世紀最高の経営者の一人と言われるほどのリーダーです。
リーダーとして活躍したいと思っているのであれば、必ず覚えておきましょう。
ジャックウェルチの4E
それでは、ジャック・ウェルチの4Eについて、令和時代のリーダーにあるべき姿を絡めながら解説していきます。
Energy
ジャックウェルチの4Eの一角を担うのが、Energyです。
ジャックウェルチのリーダー論でいうEnergyとは、仕事を成し遂げる熱意を表します。
困難な仕事をやり切るためには、頭脳やチームワークだけではどうにもならない時があります。
「もうダメだ。どうにもならない。」
と追い込まれたときに、圧倒的な熱量があってこそ、その壁を乗り越えることが出来ます。
娯楽が増えたり、大企業の副業解禁や稼ぎ方の自由度が増している令和時代は、人生における仕事の重みがますます減っていくことでしょう。
転職のハードルが下がり、終身雇用にしがみつく時代でもありませんので、嫌なことや辛いことがあると、たくさんある逃げ道に飛び込むことができます。
だからこそ、エネルギーに溢れて、どんな困難にも挑むリーダーが、今まで以上に求められると考えます。
目を輝かせ、前向きで、そしてなによりエネルギッシュに仕事を進めていけるリーダーは、令和時代で強く生き残っていけるでしょう。
まさにEnergyに溢れた人こそ、令和時代のリーダーの資質を備えていると言えるでしょう。
Energize
Energyは自分自身の仕事に対する熱意や活力を指しましたが、Energizeはチームメンバーや職場を元気づけたり、活気を増すことを指します。
リーダーとして、常にEnergyに溢れ、仕事への熱意が高い状態をキープするということは、リーダーとしての基盤といっていいでしょう。
しかし、リーダーとは自分自身だけでなく、部下やチームメンバーも鼓舞し、全体としての仕事を効率化していかねばなりません。
そこで、部下やチームメンバーを刺激し、自主的に行動させる能力が問われます。
特に令和時代の若手社員は、仕事に対する熱意が薄かったり、メンタルが弱く病みやすい傾向にあります。
なので、リーダーに求められる資質として、Energizeの重要度はますます高まっているといえるでしょう。
ここで誤解を招きやすいのが、リーダーと同じモチベーションや熱意の高さを、部下に押し付けてはならないということです。
×「俺がこれだけ頑張っているんだから、みんなももっともっと頑張らないといけないよ!」
×「仕事に対する熱意が足りてないぞ!ここ一番で踏ん張ってこそ社会人だ!」
×「最近気持ちが入っていないみたいだけど、そんなんじゃどこの会社に行っても通用しないぞ!」
このように、自分と同じレベルの熱意やモチベーションを部下に無理強いすると、部下を追い込んでしまいます。
自分のEnergyと周りをEnergizeすることを混合してはいけません。
熱意やモチベーションは押し付けるものでは無く、自主的に高めていくものです。
そのためにも、部下やチームメンバーのお手本として、Energyに溢れたリーダーの姿を見せてあげましょう。
その姿や働きっぷりに憧れた部下やチームメンバーは、自ずと熱意やモチベーションが高まってきます。
また部下やチームメンバーに成功体験を積ませ、できないことができるようになる楽しさを見出させてあげることで、さらに熱意やモチベーションは高まるでしょう。
それこそが、ジャックウェルチの提唱するEnergizeと私は思います。
熱意は押し付けるものでは無く、焚きつけるものだと覚えておきましょう!
Edge
EnergyやEnergizeと一線を画すのが、Edgeです。
Edgeとは、尖っていることを指し、平たく言うと高い競争心を持ち、公平な目で厳しい判断を下すことが出来る能力を指します。
令和時代の若手社員は、競争心が低い傾向にあります。
※詳細は下記の記事をご参照下さい。
そのような若手社員に引っ張られ、気が付けばリーダーの競争心まで失われることになりかねません。
しかし、技術革新が目覚ましく、新規ビジネスが次々と生み出されるなど、スピード感が増しているビジネスの現場において、競争心を持たないチームなど、世界の舞台では全く戦えない弱いチームだと断言できます。
時代はより強い競争心を求めているのに、日本の令和時代の若手社員はその逆をいく性質を持っています。
そのため、リーダーは誰にも影響されない強い意志で、競争心を持ち続けねばなりません。
また、部下のメンタルが強い弱いで、判断を変えてはいけません。
「この部下はメンタルが弱いから、今回の案は微妙だけど、修正させずに通しておくか、、、。」
こんな決断をするリーダーは、事なかれ主義の仲良しごっこでは優秀でしょうが、ビジネスの現場においては二流どころか三流リーダーでしょう。
何かに判断を下すときは、公平を期して、時には厳しい決断をすることも大切です。
さらに、Edgeは、自分自身に対するストイックさの意味もあります。
時には他者に厳しく、常に自分には厳しく!これが私のモットーの一つです!これ、大事ですよ!
Execute
4Eの最後にご紹介するのは、Executeです。
Executeは、実行力があることを指し、仕事を高い成果に導くことが出来る能力を表します。
よく、実行力と行動力を混同してしまう人がいますが、実行力と行動力は似て非なるものです。
実行力とは、段取りを決め、計画を立てて目標に向かって仕事を達成する力を指します。
それに対して行動力は、計画性や実現可能性を考慮せず、見通しが立たない状況でも踏み込んでいける力を指します。
行動力は非常に重要な力ですが、リーダーに必要なのはExecute、つまり実行力です。
無計画に突き進めるだけでは、部下やチームメンバーは困惑するばかりでしょう。
入念に事前準備し、計画し、そして動き出せる力が、リーダーには大切です。
また、私個人としては、実際の仕事には多くの困難が立ち塞がりますが、諦めずに挑み続ける力も、Execute(実行力)に含まれると考えます。
無理難題にも、
×「絶対できない。無理だ。」
と諦めるのではなく、
〇「現状では無理だ。どうすればできるようになる?」
と諦めずに考え抜く力こそが、リーダーに必要な能力の一つでしょう。
Execute(実行力)が高い人は、やれない理由を探すのではなく、やれる方法を探します!
4Eこそ令和時代のリーダーに必要なスキルである
本記事では、ジャック・ウェルチの4Eについて解説しました。
リーダーに任命された時や、リーダーとしてのあるべき姿に迷った時、リーダーとして上手くチームを運営できない時は、この4Eを思い出して下さい。
4Eを常に心がけ、4Eを遂行できるリーダーになれたならば、令和時代でも活躍できるリーダーになれると確信しています。
あなたが4Eを習得し、立派なリーダーとして活躍できることを願っております!さあ、がんばっていきましょう!
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ー以上ー
「あなたのビジネス力の向上、全力で支援します!」をモットーにした、自動車業界の大手メーカーの会社員です。
超人的な成功者のリーダー論ではなく、普通の職場・現場に近くて実用的なリーダーシップ・ビジネススキルの持論を展開します。
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