「初めてOJTリーダーになったから、心構えを教えて欲しい!」
「OJTリーダーとして、メンバーをしっかりと育て上げたい!そのための心構えを知りたい!」
このように、OJTリーダーの心構えについて知りたいという方は多いでしょう。
OJTリーダーの使命は、メンバーへの指導育成を通じて、メンバーを一人前に教育することです。
私はOJTリーダーを4年間経験しています。
その経験と数々の研修で得た知識から、OJTリーダーに大切となる心構えを解説していきます。
最強の指導育成者への道は、このOJTリーダーの心構えから始まると言っても過言ではないです。
それぐらい大切なものだという認識を持って頂ければと思います!
教育上手なOJTリーダーの心構えとは?
それでは、教育上手なOJTリーダーの心構えについて解説していきます。
①OJTリーダーがメンバーの教育を背負いすぎない。
まず初めにOJTリーダーが心構えとして持っておくべきこと。
それは、OJTリーダーがメンバーの教育を背負いすぎないことです。
OJTリーダーは特別な教育を受けた指導育成のスペシャリストではありません。
それに、OJTリーダーにも通常業務があります。
そのため、メンバーの育成を一身に背負うと、OJTリーダーであるあなた自身が潰れてしまう恐れがあります。
何もあなた一人がメンバーを育て上げる必要はないのです。
困ったら他のチームメンバーに相談していいし、忙しい時期は誰かにメンバーの育成を頼んでもいいです。
まず最初に覚えておくことは、責任感を持ちすぎたり完璧を追い求めすぎないということです。
②職場全体を巻き込み教育する
先ほどお伝えした通り、OJTリーダーがメンバーの教育を背負いすぎる必要はありません。
OJTリーダーは、あくまで指導育成の主担当です。
しかし現実は、OJTリーダーに任せっきりで、メンバーの育成に無関心な人が多いのも事実です。
様々な人が教えないと、OJTリーダーにも得手不得手があるので苦手なことが教えられず、メンバーは幅広い知識が得られません。
それにOJTリーダー以外の人の指導育成力が身に付きません。
さらに無関心は、職場のコミュニケーションに悪影響を及ぼします。
このように、メンバーの育成に無関心な人が多い弊害は大きいです。
そこで職場全体を巻き込み教育することが重要となってきます。
あなた一人ではなく、全員で協力してメンバーを育成することを心構えとして持っておきましょう。
③OJTリーダー研修を受けて基盤作りを大切にする
大企業ならば、OJTリーダー研修がある会社が多いようですが、OJTリーダー研修を受けずに指導育成に当たる人がいます。
人を育成するということは責任重大ですので、やはりきっちりと研修を受けてからOJTリーダーになるのが良いでしょう。
他人を教育するための教育を受ける必要があります。
会社は、OJTリーダーの才覚に任せすぎる傾向にあります。
研修が受けられないのであれば、本やこのブログを読み、知識を十分に習得しておきましょう。
まずはリーダーバイブル(このブログ)をしっかり読んで、人の上に立つノウハウをしっかり学んでください!(完全無料ですし)
④年齢の近さを活かして信頼を得る。
OJTリーダーはメンバーとの年齢が近い人が採用される傾向にあります。
※もちろんメンバーとの年齢差が開いている場合もありますが。
年齢が近いほど新人の立場をよく理解できますので、喜怒哀楽を共有しやすいです。
ジェネレーションギャップがありませんので、プライベートの話も合いやすいです。
このメリットを活かし、何でも話せる間柄になりましょう。
まずは相手との距離感を近づけ、信頼を得るようにしましょう。
「最近の若者は距離感をある程度取った方がいいんじゃないの?」
という方もいますが、近づいてみないと嫌がるかどうかも分かりません。
年齢の近さを活かして信頼を得ることを心がけましょう。
⑤全ての仕事の目的を教えるor考えさせる。
OJTリーダーに任命される人は、職場から一人前と認められている人がほとんどです。
そのため、仕事の背景や目的を把握して理解することは、仕事の方向性や進め方を決める上で重要であることを十分わかっているでしょう。
しかし、メンバーを教育する際に、仕事の目的を教えたり考えさせたりすることを忘れてしまう人が多いです。
これでは、メンバーの育成は上手くいきません。
特に指導を始め立ての頃は、全ての仕事に対して目的をきっちりと教えましょう。
「なぜその仕事をやる意味があるのか?」
ということを教えないと、メンバーはモチベーションが上がりませんしね。
なお、ある程度仕事に慣れてくると、仕事の目的について自分で考えさせ、仕事の意義ややりがいを自分で把握して理解できるようにしましょう。
以上より、全ての仕事の目的を教えたり、考えさせたりしましょう!
仕事には必ず目的があり、ここを理解できていないと仕事の質は上がりません。仕事の目的への意識を高めてあげることが大切です!
⑥指導の機会は目ざとく逃さない
OJTリーダーの中には、メンバーの振る舞いを指摘することをためらう人が多くいます。
これでは、OJTリーダーとしての責務を果たしているとは言えません。
指摘する勇気がなく、メンバーのダメな振る舞いを見逃してしまうことは、メンバーの成長の機会を見逃しているのと同義です。
たとえば、
・電話対応の言葉遣いが悪かった。
・何度も確認不足のミスをした。
・不都合なデータを隠した。
このような指摘するべきところを
「指摘しないと。でも言いにくいなあ・・・。次やったら注意しよう。」
と後回しにしてはいけません。
指導の機会は目ざとく逃さずに、その時にしっかりと指摘しましょう。
※ただし、相手の悪いところばかり探して揚げ足取りをするようなことはないようにしましょう。
なお、指導(フィードバック)するコツについては、下記の記事にて詳細にまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
【保存版】部下の教育で使えるフィードバック2の方法!一流ビジネス術
指導(フィードバック)について学んだ人は少ないでしょう。大丈夫、⇧の記事を読めば、フィードバックが劇的に上手くなりますよ!
⑦仕事の基本を徹底して教える
「厳しくしないと育たない!」
という意見は、ある意味正しいです。
しかし、基本を全く教えずに、あれやれこれやれと指示するのは間違っています。
たとえば、
自転車の乗り方を全く知らない人に
「自転車に乗れ!」
とだけ指示しても、乗れるわけがありません。
何度もコケて痛い目を見て、さらにサポートもないのでやめてしまうでしょう。
まずは自転車の乗り方やコケそうになった時の対処方法を教える。
基本をしっかりと教えたら、あとは信じて任せる。
この流れが重要です。
また基本をしっかりと教えても、人によっては要領が悪い人もいます。
その場合は、必要に応じてサポートしてあげましょう。
基本を徹底的に教えないと、応用などできません。
仕事の基本を徹底して教えるということは、心構えとして持っておきましょう。
⑧仕事の面白さを語り、メンバーのやる気を引き出す。
OJTリーダーは、メンバーに仕事を与えることがよくあります。
この時に、ただ単に
「この仕事よろしく!」
と渡してはいけません。
良い例「この仕事はね、俺もやったことがあるんだけど、こんなところが面白くてね・・・。」
このように、仕事の面白さを語って仕事を渡すようにしましょう。
そうすることで、メンバーのやる気を引き出すことができます。
基本的に人間は、やらされ仕事に対して抵抗心を持つ生き物です。
そこで少しでもやらされ感を軽減するために、仕事の面白さを語ることを心構えとして持っておくと良いでしょう。
OJTリーダーにとって最も大切な心得が、メンバーをワクワクさせてやる気を引き出すことです!
⑨成功体験を重ねさせることを意識する。
OJT教育されるメンバーは、仕事での成功体験が非常に少ないです。
そのため、仕事に自信を持つことができませんし、職場に貢献できていないことから自己肯定感がない状態です。
「俺って全然だめだな。」
と無気力感でうなだれてしまうメンバーも多いです。
そこで、簡単な仕事を与えて、成功体験を重ねさせることを意識しましょう。
ただ簡単な仕事を与えるだけではなく、
参考例①「お、一人でやりきれたじゃん!」
参考例②「この仕事ができるようになってくれたから、だいぶ助かるなあ!」
と、自信になるような言葉をかけてあげましょう。
⑩少しでも成長が見られたら認めて褒める。
とにかくOJTリーダーは、メンバーに少しでも成長が見られたら、認めて褒めてあげることが大切です。
成長の実感を得る機会が多いと、モチベーションが維持しやすくなります。
自信にもつながるので仕事に前向きになります。
さらに気分も明るくなって、精神的に安定するようになります。
認めて褒めてあげることは、まさにメリットだらけです。
しかし日本人は褒めるのが苦手な人が多いです。
なのであなたは、意識して認めて褒めることを心構えとして持っておきましょう。
教育上手なOJTリーダーの心構えまとめ
それで最後に、教育上手なOJTリーダーの心構えをまとめておきます。
②職場全体を巻き込み教育する。
③OJTリーダー研修を受けて基盤作りを大切にする。
④年齢の近さを活かして信頼を得る。
⑤全ての仕事の目的を教えるor考えさせる。
⑥指導の機会は目ざとく逃さない。
⑦仕事の基本を徹底して教える。
⑧仕事の面白さを語り、メンバーのやる気を引き出す。
⑨成功体験を重ねさせることを意識する。
⑩少しでも成長が見られたら認めて褒める。
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「あなたのビジネス力の向上、全力で支援します!」をモットーにした、自動車業界の大手メーカーの会社員です。
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