私は、大手企業の職場改善リーダーとして様々な人と話をする機会が多いのですが、よく思うことがあります。
それは、
「報連相を理解していない人が多すぎる!!」
ということです。
大企業なら、人事研修で嫌というほど報連相の重要性を説かれているはずなのに、多くの人は一瞬で報連相について忘れてしまうみたいです。
「報連相って報告・連絡・相談のことでしょ?単純じゃん。」
と思う人は、下記の質問に答えてみて下さい。
・報連相を単語ではなく、文章で説明して下さい。
・報連相はどの順番で使えば良いでしょうか?理由も教えて下さい。
どうでしょうか?
最初に結論を言いますと、報連相の意味や順番は、人の数だけ答えがありますので、絶対的な答えはありません。
ただ、自分なりの報連相の意味の捉え方をして(職場のメンバーとも擦り合わせて)、ちゃんと説明できるかどうかが重要です。
報連相について、上記の質問にちゃんと答えられない人は、ぜひ本記事を読んでみて下さい。
報連相に関する私個人の見解を述べていきます。
報連相の意味とは?
それではまず、報連相について語っておきましょう。
基礎の基礎ですが、報連相についてはっきりと説明できない人は多いです。
なので、ここできっちりと確認しておきましょう。
報告:途中結果や今までの結果をまとめたことや、業務が完了したことを上司やリーダーなどに知らせること。
連絡:これから着手しようとしている業務や何らかの情報を、関係者各位に伝達すること。
相談:これから着手しようとしている業務について、判断に迷うことや自分の独断で決められないことについて、上司やリーダーに意見を仰ぎ、アドバイスをもらうこと。
報連相自体の意味はシンプルです。
しかし、特に報告と連絡をごちゃごちゃにしてしまう人が多いので、明確に使い分けできるように意識しておきましょう。
部下に今までの結果を報告して欲しい時に、
「あの件について連絡してくれるかな?」
なんて間違った使い方をするリーダーは、そうとう恥ずかしいので、気を付けましょう。
報連相の適切な順番
次に報連相の適切な順番について考えて行きましょう。
「え、報連相って文字通りに報告・連絡・相談の順番じゃないの?」
と思う方も多いでしょう。
そういう人は、冷静にもう一度上記した報連相の意味を見て、考えてみて下さい。
連絡・相談が「これから着手しようとしている業務について」なのに対し、
報告は「業務の進捗や完了を知らせること」です。
つまり、とある業務Aに対して、連絡・相談は業務Aに着手する前であり、報告は業務Aをすでに着手している状態もしくは完了した状態です。
一方で、連絡・相談については、まず業務について身内で相談して方向性を決めてから、関係者各位への連絡をすべきです。
よって、報連相の正しき順番は、下記の通りになります。
①相談
⇩
②連絡
⇩
③報告
報連相の正しき順番は、「報連相」ではなく、むしろ真逆の「相連報」ですね。
特に経験や知識の浅い部下については、事後報告にならないように、「相連報」の順番を意識しましょう。
経験が十分にあり、一人で任せても構わないエース級の部下については、「報連相」でも良いでしょう。
結局、部下によって使い分けることが大切です。
とはいうものの、とにかく「相連報」の順番を意識しておけば、
上司「え、そんなこと聞いていないぞ!」
なんてことにはなりません。
よって、やはり基本的には「相連報」の順番が良いでしょう。
リーダーの心構えとして、報連相について自分なりの答えを持っておくこと
上記の「相連報」の順番が適切であるというのは、私個人の考えです。
あなたは賛同してくれましたか?
それとも、全く賛同できませんか?
ぶっちゃけどちらでも構いません。
なぜなら、あなたなりの考えを大切にするのが一番なんですから。(もちろん職場とも擦り合わせないといけませんが。)
私の報連相に対する考えを丸っきり自分のものとしても良いですし、自分なりのオリジナルな報連相の捉え方をしても良いです。
リーダーの心構えとして、報連相について自分なりの答えを持っておくことが重要です。
もちろん、報連相はリーダー1人でできるものではありませんので、部下とも報連相のあり方について共有しなければなりません。
その点については、下記します。
リーダーの最低限の条件は、部下に自分なりの報連相を伝える事
前述しましたが、報連相には人の数だけ答えがあります。
大切なのは、リーダーであるあなたが、自分なりの適切な報連相の使い方を持ち、それを部下に伝えることです。
「私は報連相について、このように考えている。なので、私にはそのように報連相をしてくれると、非常に円滑に仕事が進むよ。」
このように、あなたが思う報連相について、きちんと部下に伝えてあげましょう。
こうすることで、リーダーであるあなたが望む報連相を部下がしてくれるようになりますので、仕事がかなりスムーズに進むようになります。
部下も、そのチームにおける適切な報連相を知ることが出来ますので、ストレス無く仕事を勧めることが出来るでしょう。
リーダーの最低限の条件は、部下に自分なりの報連相を伝える事です。
これが出来ていないリーダーは、今すぐ自分なりの報連相について考え、その報連相のあり方について、部下と話し合いましょう。
あなたが報連相について自分なりの考えを持ち、上手く人とコミュニケーションを取れることを願っております!さあ、がんばっていきましょう!
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