「リーダーとしてチーム全体や部下の目標設定をしたい。けど目標設定って、厳しめと甘め、どっちがいい?」
「目標設定をどんな基準で決めていいか分からない。」
このように、チームの目標を設定することに頭を抱えるリーダーは多いでしょう。
私自身、チームの目標設定は、チームメンバーの性格によって変えるか迷っていました。
しかし、落合博満さんの名言を見た時、チームとしての目標設定のあるべき姿が明確になりました。
そこで本記事では、落合博満さんの名言から紐解くリーダーの目標設定の極意について、解説していきます。
リーダーであるあなたの目標設定の悩みを解決するための助けになると信じています。
3~4分あれば読めます!ぜひワクワクしながら読み進めてください!
リーダーの目標設定にヒントを与える落合博満の名言とは?
3割を超えられない選手の傾向を分析すると、3割を目標にしているケースがほとんどである。
一方、3割の壁を突破していく選手は、一度も3割をマークしていないにもかかわらず、3割3分あたりを目指している。
引用元:落合博満「采配」
この名言から、あなたは何を感じましたか?
私なりの見解を述べていきます。
目標設定の極意は、10%増しにすること
落合博満さんの著書「采配」より、突き抜ける人と突き抜けない人の差は、目標設定にあることが分かりました。
同じ「3割」という境地に対して、3割ちょうどを目標値にするか、さらにより高い目標値を設定するかが命運を分けるということです。
実際、あなたも経験はないでしょうか?
高い目標を設定した方が、がむしゃらに目標に向けてがんばれたこと。
たとえ実績が無くても高い目標を設定する方が、結果として大成する傾向にあることは、おそらくすでにあなたも知っているのではないでしょうか?(気付けていないだけで。)
落合博満さんの名言より、目標設定は10%増し(3割→3割3分)付近が妥当ということでしょう。
それでは次に、目標設定をするコツを伝授していきます。
10%増しのメリットは目標達成率の劇的向上
実際に私がチームで「10%増し」の目標設定をしたメリットをご紹介します。
それは、「目標達成率の劇的向上」です。
とにかくこれに尽きます。
※その他メリットについては、後述します。
私のチームの業務は多岐にわたりますが、その中の一つに、改善による経費削減があります。
毎年ほとんどのグループが目標値ギリギリで達成していますが、不測の事態に出くわしたチームは達成できません。
私のチームも毎回ギリギリで目標達成しており、余裕度が全くありません。
そこで「10%増し」の目標を設定しました。
しかも、チームだけでなく一人ひとりに「10%増し」の目標設定を行いました。
結果としては、8%増しで達成することができました。
当初の目標である「10%増し」は達成できませんでしたが、本来の目標値を8%も上回る結果になり、「10%増し」の効果を十分に立証することが出来たと言えます。
やはり、高い目標を設定することで、目標達成率が大きく向上することは間違いないでしょう。
目標設定のコツ①目標は周知徹底する
リーダーの重要な役割は、目標を設定するだけではありません。
設定した目標は、チームメンバーや部下に周知徹底しなければなりません。
ありがちなのは、リーダーが目標を設定したはいいものの、チームメンバーや部下に目標を伝えたつもりで実は伝わっていなかったということです。
あなたは設定した目標を、ちゃんとみんなに伝えられていますか?
そして、定期的に目標を確認し、チーム全体で方向性を合わせることが大切です。
目標をちゃんと伝え、定期的に確認する。当たり前のように思えて、意外とできてないんですよね…。
目標設定のコツ②10%増しで目標設定していることを伝える
会社として妥当と考えられる目標値に対して、10%増しに目標設定することを隠してはいけません。
きちんとチームメンバーや部下に、「10%増しで目標設定しているよ」ということを伝えましょう。
そして、10%増しする理由について、目標達成率が格段に上がることを落合博満さんの名言と共に教えるべきです。
リーダーの生命線は、チームメンバーや部下からの信頼感です。なぜ高い目標を設定するべきなのかについて、リーダーには説明責任があります。
目標設定のコツ③10%増しが妥当とは限らない。最適な目標値を探る
落合博満さんの名言から、目標は「10%増し」で設定するべきだと伝えております。
しかし当然ながら、業界業種やチームを取り巻く環境によって妥当な目標設定値は異なりますので、試行錯誤しながら妥当な目標値を見つけるべきです。
その際、チームメンバーや部下からの生の声をちゃんとくみ取りましょう。
「10%増しはちょっと高すぎる。」
「次は15%ぐらいにチャレンジしてみたい!」
このように、チームメンバーや部下によって、最適な目標値は変わります。
メンバーに寄り添いながら、最適な目標値を探り続けるのが、これからの時代を生き抜ける一流のリーダーでしょう。
目標設定のコツ④目標は高ければ良い訳では無い
前述した通り、チームごとに最適な目標値がありますので、高ければ高いほど良いというわけではありません。
目標設定において重要な「SMART」という5つの視点があります。
その中の一つであるA:Achievableは、「達成可能であること」です。
達成不可能な目標を設定すると、チームの効果はむしろ下がってしまいます。
最初から飛ばし過ぎて、無茶苦茶な目標設定をしないように気を付けましょう。
高ければ高いほど良い訳ではありません!実現可能性は、しっかり検討しましょう!
目標設定のコツ⑤目標と実績のズレを修正する
ビジネスにおいて振り返りは非常に重要であることは、あなたも重々分かっていることでしょう。
それは、目標設定についても同様に言えます。
設定した目標が
・妥当なのか?
・高すぎるのか?
・低すぎるのか?
と定期的に振り返ることが大切です。
なお、振り返りはリーダー1人だけがしてしまうと、チームに連帯感や当事者意識が芽生えません。チーム全体で振り返りを行うようにしましょう。
10%増し目標設定術は、リスク低減にも有効である
目標達成率に対して、10%増しの目標設定が有効であることは、十分わかって頂けたかと思います。
しかし、目標達成率の向上以外にも嬉しい効果があります。
それは、チームの連帯感や責任感の向上です。
自主的に高い目標を設定することで、一人ひとりに責任感が生まれます。
また、チーム一丸にならなければ10%増しの目標を達成することは困難なため、チームに連帯感が生まれます。
このように、10%増しの目標を設定することは、様々なメリットがあります。
リーダーとしてチームの目標を設定する場合は、落合博満さんの名言を思い出し、ぜひ、10%増し目標設定術を試してみて下さいね。
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ー以上ー
「あなたのビジネス力の向上、全力で支援します!」をモットーにした、自動車業界の大手メーカーの会社員です。
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